鈴建ブログ

塗装について
2018.05.21

外壁塗装についてパート2

サイディングでも外壁塗装は必要

 

  *高いコスパが魅力のサイディング塗装

多くの外壁材で使用される窯業系サイディングボードは、美観性や施工性が高いため新築工事では価格を抑えられる方法として圧倒的な人気となりました。反面、サイディングボードの表面劣化を放置しておくと「防水力が弱くなる」という特徴があります。その対策として、サイディングボードの上から施すサイディング塗装が必要です。

ただ、すべての塗料がサイディングボードに適しているわけではないため、サイディング塗装をする際には塗料の見極めが必要です。例えば、モルタル壁などに良く使われる弾性塗料は、窯業系サイディングボードや、金属系サイディングボードには膨れの原因になるので不向きだと追われています。

サイディング塗装の必要性や素材によって適する塗料の知識があれば、サイディングボードを張り替えずに済むだけでなく、将来的な不具合の心配も減るので、将来を見据えた高い費用対効果が期待できます。

・窯業系サイディング

石膏とセメントで固めてあり、高い耐久性を有する窯業系サイディングボード。20〜30年前からそのデザイン性や大工さんが施工できるためコストが抑えられることから新築工事の主流といわれています。表面の塗膜の防水性がなくなると水を吸い変形が起こりやすい、寒い地域だと中の水分が凍ることで体積が増えボロボロになる凍害と言われる現象が起きやすい。モルタルに比べ地震に強いという実績もある。

最初の塗装目安は7年~10年。

・金属系サイディング

アルミニウムやアルミにニッケルを混ぜたガルバニウム鋼板などの金属鋼板からなる金属系サイディング。軽量で既存の家に上から貼り付ける工法も可能。断熱材が入れてるため外断熱効果もある。、現在はデザイン性も向上していて、木目の金属サイディング等も販売されています。凍害に強いので主に東北以北では新築時に良く使われています。施工する際の加工が雑だとそこから腐食することがある。一度腐食し始めると簡単には止まらないので定期的な確認が必要。塗装目安は15年。

・木質系サイディング

主に天然木を使用し、断熱性が高い木質系サイディング。その性質上、防火性が低いため、防火指定地域では禁止されていることがあります。塗装目安は10年前後。

  *サイディングボードと塗料の相性

業者とサイディング塗装の話を進める際は、サイディングボードと塗料の相性について事前確認しておくことも大切です。その理由は、サイディングボードの素材によって塗料との相性があるからです。例えば、弾性塗料は伸び縮をすることでひび割れなどを低減できるのですが、蓄熱性の高い「窯業系サイディング」や熱で膨張する「金属系サイディング」の上に塗るとその膨張する性質があだとなり膨れの原因になるので相性はよくありません。

ここ数年は、塗料メーカーからサイディング用の下地材や上塗り塗料も出ているので、業者に聞く場合は「サイディング専用の塗料かどうか」ということがポイントになります。

  *サイディング塗装の相場価格

サイディング塗装では、サイディングボードの種類はもちろん、塗料の種類や劣化状態によっても価格は変動します。とはいえ、張り替えするほどの費用は発生せず、45万円~70万円が一般的な価格帯といわれています。

サイディングを張り替える場合、一部のみを行うにしても上からはめ込む必要があるため50万~100万となりますが、この場合その部分のみ綺麗な色になりまだらな形になるのでお勧めしません。すべてをやりかえると200万以上になります。金属サイディングを上から貼り付けする施工方法の場合も、家の形状に合わせて加工をする必要があり、工期が長く200万~400万くらいの価格がかかってきます。

 

 

 

サイディングの寿命の鍵を握るシーリング(防水)施工

 

サイディングボードの「つなぎ目」を埋めるシーリングが劣化すれば、そこから雨水が入り、下地を腐らせた結果、サイディングボードの劣化も招いてしまいます。そうした理由から、サイディング塗装の際には、シーリング施工についても検討しておくことが大切です。

  *シーリングの修復は7年~8年に1回程度

ゴムのような素材からなるシーリングは、柔軟性に優れ防水性も兼ね備えています。だからといって、その効果が半永久的に持続することはなく、サイディングボード同様、年数とともに劣化していきます。劣化の原因は、家の振動や紫外線といわれ、柔軟性を持たせるための可塑剤が紫外線により破壊されていくため年々柔軟性が落ちていき一般的なシーリングでは7年~8年を目安として修復するのが一般的です。中には可塑剤を使わないシーリング材もあり、耐久性が高いものも最近出てきていますが、材料の価格としては一般的なものに比べ3倍ほどします。

  *シーリングの相場額は20〜40万円程度

シーリングの修復には、主に2つの工法があります。ひとつは、既存のシーリングを剥がし、新しいシーリングに取り替える「打ち替え」。もうひとつは、既存のシーリングを剥がさず、その上から新しいシーリングを施す「打ち増し」になります。相場額は、打ち替えが20万~40万円、打ち増しが15万円~30万円といわれています。耐久性の高いシーリング材を使用した場合はプラス6万~10万程度と考えておけばよいでしょう。

サイディングの塗り替え時期と張り替え時期

  *塗り替えサインはチョーキング

サイディングの塗り替え時期は、使用している塗料にもよりますが5年~15年といわれ、その目安となるのが「チョーキング現象」です。塗膜の劣化が原因で発生するチョーキング現象は、外壁を指でなぞると白い粉が付着するので、簡単に発見することができます。塗料の表面を覆う塗膜が、紫外線や熱、雨風などで劣化し、防水効果を保てなくなった場合に起こります。その状態を放置しておくと、本来は外壁材を守るはずの塗料の効果が発揮されないため、サイディングボードの劣化が早まってしまいます。

  *「反り」「浮き」「凍害」は塗り替えには手遅れ

塗料の効果を失ったサイディングボードに必要なのは「塗り替え」ですが、それを放置しておくと「張り替え」を余儀なくされます。チョーキング現象後のダメージは、サイディングボード自体が変形する「反り」「浮き」といった症状を起こします。一度変形すると元には戻せないので変形が大きくなると「張り替え」が必要になります。少しの変形であれば抑えて上から塗装をすることは可能ですが、平らにすることは難しいので塗装面がきれいにできない場合があります。

また、寒冷地で見られる「凍害」もサイディングの大敵です。凍害とはサイディングに含まれる水分が凍結膨張を繰り返すことにより劣化する現象です。主に水回りで発生しやすい凍害は、反りや浮き同様、損傷の度合いによっては塗り替えだけでは済まなくなります。ただ、サイディング塗装を施しておけば凍害対策にもなるので、業者に相談する際は凍害が発生しやすい水回りを中心にチェックしてもらうのがポイントです。

  *サイディングの張り替え年数には塗装メンテナンスが含まれる

サイディングの張り替え時期の目安は30年~40年といわれていますが、それは外壁塗装といったメンテナンスを踏まえたうえでの年数になります。サイディング塗装は、塗料の種類によっては耐久性が5年程度というものもあるため、大きな出費を避けるには、やはりメンテナンスが欠かせないといえるでしょう。

*2回目以降のサイディング塗装のために初回の塗料を覚えておく

塗料とサイディングに相性があるように、塗料同士にも相性があります。例えば、前回のサイディング塗装で水性を使った場合は今回も水性を使えますが、水性(前回)と油性アクリル(今回)といった場合は相性がよくない場合があります。もし、前回の塗料を忘れてしまったり、初めてサイディング塗装をするという人は、職人に立ち会ってもらい判断を委ねたいところです。ただ、最近は光触媒を使った壁材や塗料が出てきていますが、光触媒の場合は次に塗れる塗料はかなり限られてくるのでもし光触媒を使った壁材や塗料を使用した場合はその塗料名などを必ず残しておきましょう。塗料等の場合は見た目では全く判断ができないため注意が必要です。

外壁塗装を依頼するときは保証内容も重要!

サイディング塗装なら、張り替えの半分以下の価格で済むこともありますが、何かあったときのために、「施工保証」のある業者に依頼することも重要です。中には10年だとか20年保証と保証期間だけが長い保証もありますが、「製品保証」などの保証の場合は製品に問題がない限り保証されないことが多く実質何もしてくれない場合があります。施工保証は施工に問題があった場合には無償で補修をしてもらえます。保証期間だけで決めず、保証内容をよく確認することが大事です。内容によっては外壁塗装を含めたアフターフォローやメンテナンスにも対応してもらえる業者のありますので塗装業者を選ぶ際にチェックするようにしましょう。

 

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