外壁の改善は、家の見た目を一新するだけでなく、快適な居住空間を保つためにも重要です。
しかし、外壁リフォームを考えたとき、どの素材を選べば良いのか、どうやって施工すれば良いのか、と迷う方も多いでしょう。
特にDIYに挑戦しようと思っても、選択肢が多く、どの道具を使えば良いのか分からず、手を出しにくいのが現状です。
そこで今回は、外壁リフォームで人気のある角波トタンに焦点を当て、その選び方から正しい扱い方までを詳しくご紹介します。
角波トタンを使えば、手軽に自宅の外観を改善でき、DIYリフォームをより身近なものにできます。
□そもそも外壁に使われるトタンにはどんな種類がある?
外壁材としてのトタンは、その独特な特性と経済性から、長年にわたり多くの建物で採用されてきました。
トタンは、基本的に継ぎ目がないため、雨水の浸入を防ぎやすく、雨漏りに対する強い耐性を持っています。
しかし、トタンの下地が鉄板であるため、コーティングが損なわれると錆が発生しやすく、メンテナンスには注意が必要です。
1:波トタン
波トタンは、その名の通り波状の形状をしており、屋根や外壁によく使用されます。
大波タイプは主に工業用建築に、小波タイプは住宅に使用されています。
均一な波状形状は、強度を保ちながらも塗り替えが容易で、経済性に優れています。
塗り替え時には、特にトタン釘の周りの錆止め塗装が重要です。
2:角波トタン
角波トタンは、山形や角型のプロファイルが特徴で、工場や倉庫などの商用建築に好んで使用されます。
このタイプは、強度が高く経済的である一方で、塗り替え時には塗り継ぎ部分に注意が必要です。
3:スパンドレルトタンとリブ波トタン
スパンドレルトタンは、ビスや釘頭が隠れる形状で、外壁や看板などに使用されます。
一方、リブ波トタンは和風住宅の外壁材として使用されることが多いですが、近年では使用頻度が減っています。
これらのタイプでは、塗り替え時に塗り忘れや塗り継ぎ斑が出やすいため、細心の注意が必要です。
□角波トタンの正しい張り方
DIYにおける角波トタンの扱い方を理解することは、安全かつ効果的な外壁リフォームへの第一歩です。
正しい手順に沿って作業を行うことで、施工不良や事故を防ぎ、望む結果を得られます。
1:サイズに合わせてカットする
角波トタンを正確なサイズにカットすることから始めます。
トタンは軽量で扱いやすいため、DIYプロジェクトに最適です。
ポリカーボネート製の場合は、はさみやカッターで簡単にカットでき、ガルバリウム製の場合は、電動ノコギリを使用します。
2:位置に合わせる
カットしたトタンを適切な位置に配置します。
特に屋根の場合は、強風によるめくれ防止のため、風下から設置することが推奨されます。
3:留め具の位置に穴をあける
固定するための穴をあける際は、山の部分に穴を開けることで、雨漏りを防ぎます。
穴のサイズは留め具の直径より1〜2mm大きめにします。
4:留め具で固定する
最後に、留め具を使ってトタンを固定します。
留め具はしっかりと固定し、外観を損なわないよう、下地と色を合わせることが望ましいです。
□まとめ
角波トタンは、その強度と経済性から、DIY外壁リフォームにおいて非常に魅力的な選択肢です。
トタンの種類を理解し、正しい張り方をマスターすることで、自宅の外観を効果的に改善できます。
今回紹介した角波トタンの選び方から張り方に至るまでの知識が、あなたのDIYプロジェクトの成功に役立つことを願っています。