雨漏りは小さなものでも、とても厄介なトラブルです。発生した場合は、できる限り早く業者による対処をしてもらいましょう。「被害が小さいから費用をかけるのが勿体無い」と思うのではなく、被害が小さいうちに対処して余計なコストがかからないようにすることが重要です。
今回の記事では「雨漏りに対する知識」をご紹介したいと思います。
雨漏りの修理業者は有資格情報で決めよう
雨漏りの対処をするには、専門的な勉強が必要です。ただし、おおまかな内容は住宅系の資格を取得している多くの方が学んでいることと重複するので、より深く雨漏りに対する知識を追求した先にある資格を持っている業者に依頼することをおすすめします。
雨漏りに関する資格として、以下の2つが挙げられます。
- ・雨漏り鑑定士・雨漏り診断士
- ・外装劣化診断士
これらの有資格者が在籍している業者であれば、雨漏りを適切に対処してくれるでしょう。
雨漏り鑑定士・雨漏り診断士
雨漏り鑑定士や雨漏り診断士という資格は、雨漏りが発生するメカニズムや、どんなトラブルが発生するか、どんな二次被害が起こり、どのように対処すべきなのかという内容を深く理解するための資格です。
つまり、これらの資格を取得しているということは、雨漏りを適切に対処できる知識を持っていることを表しています。
資格合格率は70%と非常に高い合格率の資格ですが、取得するほとんどが建築業界の人間であり、他の建築系資格を取得した上で雨漏りの資格にも挑戦しているということもあるため、勉強範囲のほとんどが重複しているのです。
雨漏り鑑定士や雨漏り診断士の資格取得のために、新たに勉強するのは「雨漏りのメカニズム」や「雨漏りの対処方法」などの範囲だけなので、合格率が高くなっているだけになります。
事実、資格だけを取得しようとする一般の方は、残りの30%側に入ってしまうのです。70%の合格者の多くは、合格率15%ほどの「宅地建物取引士(宅建士)」などの資格を取得しているので、無資格者からすると70%の雨漏り鑑定士でも15%程度の合格率になると考えても良いでしょう。
外装劣化診断士
雨漏りというと、屋根から雨が入り込んでしまうことばかりに目が向きますが、実は外壁の劣化などからも雨漏りは発生します。または、ベランダやバルコニーなどの防水不良なども雨漏りの原因です。
これらは、外装の劣化として扱われるため「外装劣化診断士」によって状況を適切に判断する必要があります。
もちろん、屋根からの雨漏りも外装劣化診断士が適切な診断を下してくれるでしょう。建物の劣化状況を正しく把握し、どこから雨漏りが発生しているかを判断するために重要な資格です。
雨漏りは火災保険が使える場合もある
雨漏りは、基本的に建物の劣化によって発生するものです。適切なメンテナンスを施しながら経年劣化を進めれば、雨漏りとして表面化する前に対処できる場合が多いため「通常の雨漏りは火災保険の対象外」となります。
しかし、突発的に発生する雨漏りは、経年劣化以外の「事故」によって発生しているものと考えられるので、火災保険で修理することができる場合があるのです。
例えば、台風時に飛来物によって外壁や屋根が破損した場合、経年劣化ではなく事故として扱われます。または、落雷や雹災によって屋根に穴が空いたりガラスが割れたりする場合も、予防ができない事故です。
このように、オーナー様の対策不足が原因ではない雨漏りが、火災保険によって補償されるのです。
火災保険はダメでも住宅総合保険は使える場合もある
火災保険も住宅総合保険の中に入るのですが、保険会社の中には火災保険と住宅総合保険は別のものとして扱っている場合もあります。この2つの違いは、補償範囲の広さです。ただし、住宅総合保険でも経年劣化は保証対象外なので、定期メンテナンスは必要です。
加入されている火災保険の補償範囲が「風災・雹災・落雷」だけで、水災が入らないという場合もあります。そのような場合、水災や他の自然災害を保証するための保険が住宅総合保険になるのです。
ただし、通常の雨では雨漏りが発生していなかったにもかかわらず、台風や暴風雨のような災害時に発生した水漏れが補償対象になる場合があるので、この時は保険調査官の判断次第では経年劣化していても補償される場合があります。
雨漏りの可能性
雨漏りが発生している「気付き」について覚えておきましょう。被害が必ず表面化するとは限らないので、異変に気づいたら一度雨漏り調査を受けることをおすすめします。
カビ臭い
雨漏りが発生していると、なんとなくカビ臭い場所が出てきます。決して通気性が悪いわけでもなく、ジメジメとした感じもないのにカビ臭さを感じるのです。
クロスにカビが生えているわけでもなく、浮いてもいないので、雨漏りを疑うこともないでしょう。しかし、実際に雨漏り診断をすると、実は雨漏りが発生しているという場合があります。
雨染み
天井や内壁に雨染みが発生している場合は、雨漏りが表面化している状態です。これはサッシ周辺のクロスに発生している場合も同じだということを覚えておきましょう。
結露による染みだったとしても、クロスに影響が及ぶほど水が出ていることが問題なのです。一度診断を受けておくことをおすすめします。
水が落ちる音がする
会話やTV視聴中にはあまり気づかないのですが、他に音がしない状態で水が落ちる音がする場合は、雨漏りを疑うべきかもしれません。雨が降っている時でも意外と気付きやすい音を出します。
例えば、キッチンで1滴ずつ水が落ちる音は、雨の降る音とは違います。それと同じような音が定期的に鳴るので、もし水の音がかすかながらも聴こえているような場合は調査してみましょう。
雨漏りの見つけ方
業者が雨漏りを見つける方法について簡単にご紹介します。特別な道具を持ってこなかったとしても、それは決して不思議なことではないのです。
目視調査
目で見てわかるような劣化症状があれば、建物全体を調査します。ひび割れの幅や深さ、シーリングの劣化状況など、徹底的に調べることから雨漏り診断を行うのです。
散水調査
水が入り込んでいるような劣化を確認した場合、そこからの雨漏りの状況を調べます。直接水をかけ、どこかに雨漏りが発現するかを確認し、その経路を辿るのです。
雨漏りによる被害
雨漏りが発生すると、どんな被害が発生するかを覚えておきましょう。これからご紹介するような症状が発生した場合は、できるだけ早く業者に調査してもらってください。
天井の染み
雨漏りは一般的に「上から下」に水が流れていくことで表面化します。また「横」に流れ込む場合もあるので、どんな染みができているかを確認するようにしましょう。
例えば、部屋の角や照明器具の設置場所だけに雨染みができているという場合、1箇所だけに水が落ちているということがわかります。このような場合は「上から下」に雨が落ちていると判断できるのです。
一方、天井の板に伝うように雨染みが広がっている場合、雨が「横」に走っていることがわかります。そして、その染みが部屋を跨ぐような状態であれば、雨漏りだけではなく「地盤沈下」している可能性も出てくるので、早急に調査をしてもらいましょう。
水漏れ
雨漏りした水が部屋の中に落ちてくる場合、そこが雨漏りの出口になるので被害はそれ以上拡散しません。そのため、決して落ちてくる水を止めようとはしないでください。もし、この水を止めてしまうと、逃げ場がなくなった水は別の出口を探して流れていってしまいます。
クロスの剥がれ
水分によってクロスを貼り付けている糊が緩み、クロスが剥がれてしまいます。しかも、汚れや埃などを含んだ水がクロスに染み込んでいるので、このまま貼り直してしまうと壁材を傷めてしまうでしょう。
カビ発生
水分を含んだ木材や石膏ボードは、カビが生える最高の場所となります。多くの場合黒カビが発生するため、健康被害が出ることも十分に考えられます。早めに業者による対処が必要です。
雨漏り修理&雨漏り対策は鈴建にご相談ください!
雨漏りの修理は、しっかりと雨漏りに対する知識を持った業者に依頼することをおすすめします。早めの対処によって、被害が広がらないようにしましょう。
弊社鈴建はこれまで数多くの雨漏りを修理してきた実績がございます。まずは一度、無料雨漏り診断サービスを受けてみませんか?修理工事のお見積り作成およびご相談も無料です。
雨漏りは放置すると大切なお住まいの寿命を縮めてしまう劣化症状です。まずはご相談ください!あなたからのご相談をスタッフ一同、心よりお待ちしております!