鈴建ブログ

塗装について
2019.07.02

雨漏りについて

 

「雨が降る度に雨漏りがする」
「雨漏りでできた天井に大きなシミが気になる」

このように雨が降るたびに雨漏りに悩まされていませんか?

雨漏りは、雨のときにしか起こらないことも多いので、そのまま放置してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、放置していると雨漏りによる天井の腐食や壁への浸食が原因で、大規模な工事が必要になる可能性があります。

取り返しのつかなくなる前にその原因と解決策を知っておきましょう。

今回は、雨漏りが起こる主な例と、その補修方法についてご紹介します。

○ 雨漏りの主な原因

雨漏りが起こる要因は様々ですが、その大きな原因となるのはやはり「建物の老朽化」です。

親の代で建てた家を引き継いだ、中古の物件に引っ越してきたという方のご自宅は、おそらく築年数が20年超えているところもあるかもしれません。
「雨漏り」は特に屋根の老朽化、浸食が原因で屋根から雨水が浸入することで起こります。

以下では、雨漏りの原因についてご紹介します。

・ 雨漏りの原因
1. 瓦のズレや割れ
長年、雨や風、日光にさらされ続けた瓦は割れてしまったり、浮いてきたりすることがあります。

そうなると浮いてきている所に風が直接吹き込み、隙間が広がりやすくなることに加え、雨水が一気に浸入するため、ものすごい勢いで浸食が始まります。

瓦の内側はいくつか層があるものの、日本家屋の多くは雨がしみ込みやすい作りになっているので、すぐに天井まで雨水入り込んできます。

ここまでくると大規模な工事が必要になることが非常に多いので、事前に防ぎたいところです。

2. 雨どいなどのズレ
雨どいとは、屋根のふちにある屋根を伝って流れ落ちた雨水を受け止める細い溝のようなものです。

雨水が一気に落ちてしまったり、屋根に雨や汚れが溜まりにくくなったりするのを防いでくれます。

しかし、長年メンテナンスをしていないままでいると、雨どいに落ち葉が詰まったり、鳥が巣を作ってしまったりして、雨水が流れなくなってしまいます。

すると、雨どいを伝って流れ落ちるはずだった雨水が行き場を失い、瓦の隙間から入り込み、屋根の下地に浸食します。

屋根の下地の機能が衰えてしまえば、当然屋根裏・天井への浸食も免れませんので、雨漏りしやすくなってしまいます。

3. 棟瓦のズレ
棟瓦(むながわら)は、屋根の一番高い部分の棟にのせる瓦のことで、これがズレてしまうことも雨漏りを引き起こす大きな原因の一つです。

これは棟瓦を固定している棟土が、時間が経つことによって劣化し、接着力を失ってしまうことで起こります。

この棟瓦は、他の瓦をきちんと留めておく重要な役割を担っており、ここがズレたり割れたりしてしまえば、他の瓦が剥がれ落ちてしまう危険があります。

棟から雨水が浸食する危険だけでなく、棟瓦の劣化が原因で剥がれてしまった瓦の部分からも雨水が入り込む可能性があるので、放置しておくのはとても危険です。

○ 雨漏りを放置すると大変なことになる!?
雨漏りは雨が降らないと気づきにくいこともおおく、修理も後回しにされがちです。

しかし、これを放置しておくと、屋根だけでなく建物全体に影響が出てきてしまうので、早急な対処が必要です。

ここからは雨漏り対策を怠ると、どんなことが起こるのかについてお話しします。

・ 家全体に浸食
雨漏りは、瓦やベランダなどから侵入した雨水が原因で起こるのですが、全て巡り巡って天井から落ちてきます。

ということは、天井に行き着くまでに雨水は天井や壁など家中を経由しているということですよね。

つまり、雨水の通り道になっている箇所は全て水で濡れ、機能が衰退してしまっているのです。

これを放置していると気づかないうちに柱や壁、天井が腐ってぼろぼろになり建物を支えることもできなくなってしまいます。ここまでくるとリフォームでは間に合いません。

立て替えることになると、多額の費用も発生しますので、そうなる前に手を打っておきましょう。

・ 健康被害
雨水によって濡れた家では、室内にも影響が出てきてしまいます。

湿気のある家ではカビや雑菌が発生してしまい、環境はとても劣悪です。

したがって、空気中も菌だらけになるので、そこに済む人のぜんそくやアレルギーを引き起こす原因になってしまいます。

・ シロアリが発生するキケンも!?
雨漏りは何でも食い尽してしまう恐ろしいシロアリを発生させる原因にもなります。

シロアリは湿気を好むので、雨水によって濡れてしまった壁や柱、天井にはシロアリが大量発生してしまう危険が非常に高いのです。

一度シロアリが発生してしまえば、その部品を取り替えない限り撃退は難しいので、多額の修理費用がかかってしまいます。

○ 雨漏りの解決策
雨漏り問題を自分で解決することは非常に難しいので、早急に業者に補修の依頼をしましょう。

屋根瓦や棟瓦のズレやひび割れは破損部分の取り替えと、その周辺の下地を交換する工事を行います。

補修する箇所にもよりますが、補修費用の相場は約20万円です。

全体的に劣化が激しい、補修範囲が広い場合は、屋根材自体の交換をします。屋根の瓦や下地を剥がし、もともとある屋根の上に防水シートを貼り、屋根材を重ねる方法か、下地ごと全て交換する方法をとります。

 

 

今回は屋根からくる雨漏りの原因とその解決策についてお話ししました。

時間が経つと劣化してしまうのは仕方の無いことです。

ある程度の劣化が感じられたときには、早急に修理をして快適な住環境を保つことが大切です。

メンテナンスをいつまでも後回しにしてマイホームを台無しにしてしまう前に、雨漏り対策を一度ご検討してみてはいかがでしょうか?

 

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