私たちを雨風から守ってくれる大切な家も、年々外壁が古くなってきます。
日本式の和風な家では年季の入った見た目は時に人気を集めますが、外壁が傷んでしまうと水漏れや風の吹き込みといった家自体にさまざまな影響を与える可能性があります。
家の修繕はもちろん、イメージを変えたい時にはどのようにすればいいのでしょうか。
そこでこの記事では、大切な家を守るために役立つ外壁リフォームについて紹介します。
目次
- 外壁リフォームの種類を知りたい
- それぞれの方法と特徴の紹介
- 外壁リフォームのトラブル
- 業者を選ぶ方法
1.外壁リフォームの種類を知りたい
外壁リフォームの種類は約3種類です。家の状態や好みによってリフォームの方法を選びます。それぞれを紹介しましょう。
1-1.外壁塗装
名前のとおり既存の外壁に塗料を用いて塗装するリフォーム方法です。
初期費用は張り替えと比較すると安価です。人気のリフォーム方法となります。
また、塗り替えを繰り返していると費用がかさんでしまい、何年も使うのであれば高くなってしまいます。
1-2.張り替え
現在ある壁を撤去して新しくサイディングする方法です。
外壁の全てがキレイになるため新築同様の見栄えとイメージチェンジできるメリットがあります。
しかし、外壁を全て撤去する費用と処分するお金がかかることも覚えておきましょう。
1-3.カバー工法
既にある壁の上から重ねて壁をサインディングする方法です。
見栄えが良くなることはもちろん、処分する壁もないため経済的&エコになりました。
さらに壁が2重になることで防音効果もあります。
ただし、配管といったものは交換が必要な場合もありますので料金を確認しておきましょう。
2.それぞれの特徴と方法の紹介
外壁リフォームを検討する時に大切なのが自分のスタイルに合っているかです。
どんな外壁にするかによってリフォームの方法が変わってきますので特徴をしっかりと把握しておくことが大切になってきます。
それぞれの特徴と方法を紹介しましょう。
2-1.外壁塗装
名前のとおり、外壁を塗り替えるリフォームになります。全体を自分の好きなカラーに塗り替えるだけなのでリフォームの中でも簡単です。
塗り替えに使われる塗料にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
・アクリル塗料
外壁の塗り替えでも一番安価で、モルタルや不熱材サイディング壁によく使われています。
デメリット:直射日光や紫外線に弱いため耐用性があまり良くなく、5年~8年。
平米単価:1000円~1200円
・ウレタン塗料
幅広い外壁に使えるのがウレタン塗料です。モルタルや不熱材サイティング壁はもちろん、金属サイディング、木製外壁にも使用可能です。
それなりに耐用性があり6年~10年は持ちます。
デメリット:耐水性も高く日光や紫外線も大丈夫ですが、防汚性があまりよくありません。
平米単価:1300円~1500円
・シリコン塗料
アクリル塗料と同じようにモルタルや不熱材サイディングによく合います。
デメリットもそれほどなく、水や汚れに強くキレイな状態を長い間保ってくれるため、外壁の塗り替えをあまりできない人にオススメ。耐用年数は約12年~15年。
平米単価:1500円~1800円
・フッ素塗料
塗り替え塗料の中でも一番高いのがフッ素塗料です。耐久性にとても優れていて短くて16年、長くて20年も耐用年数があります。
デメリットもそれほどないため頻繁に塗り替えをしたくない人に人気です。
平米単価:2500円~2800円
2-2.張り替え
外壁は建てたときの壁を全て取り払い、新しい壁を張り替える方法です。
ひび割れがひどい場合や雨風が入ってくるほどの隙間があれば補修するよりも壁を張り替える方がいいでしょう。
壁を取ってしまうため、家の柱や普段見えない部分の腐食などのチェックができるのもポイント。
特徴として、張り替えは新築同様の見栄えになるためキレイです。。
また、自分の好きな外壁にすることができるため、イメージチェンジもできて新築感覚を楽しめます。
張り替えの場合、張り替える壁以外にも捨てる壁の処分費用も発生するため価格は塗り替えの約3倍と考えていいでしょう。
安いものではありませんが、新築気分を味わいたい人にはいいかもしれません。
2-3.カバー工法
タイルやサイディングを既存の壁に上から張り付けるリフォーム方法です。
壁を解体する必要がなく、工事日数もあまりかからないため比較的簡単にできるリフォーム方法になります。
塗り替えよりも日光や紫外線、雨風に強いだけでなく屋根やサッシにも使われていることがあります。
張り替えと同じように壁のイメージチェンジにもなりますので、張り替えができるほど予算はないけど壁を変えたい人にオススメです。
3.トラブルを防ぐための注意
外壁は家の大部分ですので、トラブルが起きてしまうと厄介です。
リフォームをするときにはどういったことに注意が必要なのでしょうか。
3-1. 外壁のリフォームタイミングを見逃さない
家を作るとそれにお金がかかってしまい、何年もの間メンテナンスをしないことがあります。
本来なら定期的に家の内部もメンテナンスを行うのですが、外壁はあまり気にしないことが多いです。そのため、少しひび割れがあってもほおっておくこと人がほとんどです。
しかし、いざリフォームをしてみると壁によって傷みの頻度が違っていたり、劣化している部分から内部に水が入り腐食が始まり予想外の出費になってしまった例が実際に起こっています。
注意として、家を建てるときに壁の材質や方法を把握して耐用年数を知っておくとリフォームの時期がわかります。そろそろリフォームした方がいいかな?と思ったら業者に見てもらうといいでしょう。
3-2.近隣との関係性
田舎や家の隣同士の家が離れていれば問題はありませんが、隣家が近い場所でリフォームする場合は自分の家だけではなく周りの環境も考えなければいけません。
簡単なリフォームでも工事になります。そのため「工事の音がうるさい」「塗料の臭いが気になる」といったトラブルも少なくありません。
リフォームの工事を始める前に近隣の人には必ず挨拶をしておくといいでしょう。
3-3.外壁のカラーの選び方
自分の思っていたカラーと違っていたということがあります。
家の外壁は面積が大きいため小さいサンプルで見たときと実際に塗った時に、カラーの違いが目に見えてハッキリします。塗ってしまった後に「思っていたのと違う」と思わないためにはどうしたらいいのでしょうか。
例えば、カラーのサンプルがあればそれと同じようカラーリングの家と比較してみたり、業者に自分の思い描いているカラーを伝えて話し合いをしながら選んでいきましょう。
3-4.すぐに塗装が剥がれてしまった
塗り替えリフォームでたびたび起こるのが塗装の剥がれトラブルです。
塗り替えをして1年もたっていないのに色あせや剥がれがある場合はいくつかの要因が関係しています。
塗料の剥がれは「下塗りや中塗りを時間短縮して塗った」「下地処理が甘い」「塗料の適正があっていない」などが原因です。
これらのトラブルは悪質な業者やった場合が多いです。
トラブルにならないためにも毎工程の写真を撮ってもらったり、実際に自分の目で工事現場を観察するようにしましょう。
4.業者の選び方
長い間大切な家を守るためにはきちんとした業者にリフォームをお願いする必要があります。しかし、中には悪質な業者も数多くいるため選ぶ際には慎重にならなければいけません。
業者を選ぶポイントはあるのでしょうか。
4-1.実際のリフォーム例を見せてもらう
リフォームをお願いする前に、まずは業者の担当したリフォームを見せてもらいましょう。外壁リフォームがパンフレットに掲載されていても、実績の少ない業者もあります。
何年経ってもキレイな状態なのか、丁寧な仕事をしているのかチェックしましょう。
4-2.工事方法や塗料の種類や料金について説明してくれる
悪質業者はいろんな手段で料金を追加しようと考えています。
リフォームについて詳しい説明をしないまま、後から追加料金が発生したり安価な物を高値で使用していることも。
工事をお願いするときには工事方法や、塗料や張り替えの種類や料金など細かく説明してもらいましょう。
4-3.リフォーム後のアフターケア
外壁をリフォームしても、直射日光や雨風に毎日さらされるので何年後かにまたリフォームはしなければいけません。
しかしリフォームしてすぐに塗料の剥がれや張り替えの不備があった場合にしっかりアフターケアしてくれることもポイントです。リフォーム後についての保証書があるときには保証書もしっかり確認しておきましょう。
まとめ
今回は以下のことについて紹介してきました。
- 外壁リフォームの種類を知りたい
- それぞれの方法と特徴の紹介
- 外壁リフォームのトラブル
- 業者を選ぶ方法
家の第一印象を決めるのは壁といっても過言ではありません。
キレイな外壁を見ると気分も嬉しくなりますよね。
リフォームはイメージチェンジするだけでなく、家を長年守っていくためにも大切なことです。
家を建てたらおしまいではなく、定期的にリフォームすることもしっかり覚えておきましょう。
鈴建塗装
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