鈴建ブログ

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2024.06.23

もらい錆の全て:メカニズムと効果的な対策

建築業や農業に従事するプロフェッショナルの皆さん、設備を長持ちさせるために日々努力されていることと思います。
しかし、思わぬところで設備の寿命を縮めてしまう原因が潜んでいるかもしれません。
その一つが「もらい錆」です。


本記事では、もらい錆のメカニズムを解明し、その予防と対策方法をご紹介します。
効率的で経済的な設備管理に役立てていただければ幸いです。


□もらい錆とは?:メカニズムの解明

 

「もらい錆」とは、本来錆びていない金属が、他の錆びた鉄の影響を受けて錆びてしまう現象を指します。
主な発生原因は以下の2点です。


1:接触によるもらい錆
錆びた鉄と直接接触することで、錆が移ってしまうケースです。
例えば、錆びたボルトとナットを組み合わせると、ナットにもらい錆が発生することがあります。


2:付着によるもらい錆
錆びた鉄の粉末や切削粉が、他の金属表面に付着することで発生します。
風で運ばれた鉄粉が、メッキ鋼管に付着した場合などが該当します。


もらい錆は、メッキ鋼管などの表面で見られる現象ですが、対処を怠ると本体の劣化に繋がる可能性があります。
早期の段階で原因を特定し、適切な対応を取ることが重要となります。


□ステンレスの錆について

 

錆に強いイメージのあるステンレス鋼も、条件によっては錆びることがあります。
ステンレスの錆は、大きく分けて2種類に分類できます。


1:もらい錆
ステンレス表面に鉄分が付着し、その鉄分が錆びることで発生します。
ヘアピンなどの鉄製品を放置したり、鉄粉が付着したりすることが原因となります。
定期的な清掃と、鉄製品との接触を避けることで防ぐことができます。


2:ステンレス鋼自体の錆
塩化物イオンによって、ステンレスの不動態皮膜が破壊されることで発生する錆です。
海岸地域など、塩分の影響を受けやすい環境で起こりやすくなります。


ステンレス自体の錆を防ぐためには、用途に応じた適切な鋼種の選定が重要です。
また、定期的なメンテナンスにより、塩分の付着を防ぐことも効果的な対策と言えます。


□まとめ

 

もらい錆は、放置すると設備の寿命を大幅に縮めてしまう可能性があります。
その原因と対策を理解し、日々の点検とメンテナンスに活かしていくことが大切です。


接触や付着によるもらい錆は、清掃と適切な保管方法で防ぐことができます。
また、ステンレスの錆は、鋼種の選定と定期的なメンテナンスがポイントとなります。


設備を長持ちさせることは、経済的なメリットだけでなく、環境負荷の軽減にも繋がります。
もらい錆対策を通して、効率的な設備管理を実践していきましょう。

施行実績エリア

施工実績年間150棟

施工エリア:掛川市、袋井市、菊川市、御前崎市、磐田市、浜松市、森町、島田市
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