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2024.06.01

掛川市の外壁塗装・屋根塗装は​鈴建にお任せ|アスベストを使った建物のメンテナンスをする際の注意点

 掛川市の外壁塗装・屋根塗装は​鈴建にお任せ|アスベストを使った建物のメンテナンスをする際の注意点

 

外壁塗装をしていると、古い建物には今でもアスベストが残っている場面に直面します。しかし、お住まいの方がその事実を知らずにリフォームされる際、初めてその事実を知ったという方も多くいらっしゃるのです。

 

通常以上の費用発生に驚いてしまい、過去には工事を見合わせるということもありました。アスベストは恐怖の対象とされていますが、正しい知識と対処方法を知っている業者にとっては、何も恐れる対象ではないということを覚えておきましょう。

 

今回のお役立ちコラムでは「アスベストを使った建物のメンテナンス時に必要な対処方法」を注意点として見ていきたいと思います。

 

アスベストの危険性

 

アスベストは確かに危険な存在です。しかし、アスベストが使われていて、実際にどんな問題があるかという点は重視されません。そして、その中途半端な注意喚起のせいで問題が大きくなりすぎているような気がします。

 

実際に「どのようなシーンで危険なのか」という点を再確認してみましょう。

 

作業中の健康被害

 

アスベスト建材を使用している建物の場合、適切な対処が必要となる作業と、そのまま作業しても問題ないという作業が存在します。アスベスト建材が絡む作業だからといって、全てが危険だというわけではないのです。

 

しかし、対処方法を正しく理解していない場合、作業中にアスベストを吸い込んでしまい健康被害が発生する可能性はあります。その結果「塵肺」のような呼吸器系の症状が発症してしまうことがあるのです。

 

これは作業者だけではなく、作業中に屋内で過ごされている依頼者様にも発症の危険性があります。そのため、正しくアスベストを扱えない業者に工事依頼することが最大の危険だということを覚えておいてください。

 

周囲への流出

 

「アスベストを鎮静化させる」という作業を怠ってしまうと、アスベスト被害は近隣住民の方々にまで影響する可能性があります。一般的に防護ネットを張っているので、そのほとんどは施行中の建物に降り注ぐでしょう。しかし、すべてを留めることは難しく、一定量外部に流出する可能性はあるのです。

 

このような場合、近隣住民に事前通告しておかないと、周囲も注意することができないため、大きなトラブルとなってしまう可能性があるでしょう。健康被害が発生すると、賠償責任が発生することも考えられます。

 

産廃費用の上乗せ

 

作業中に発生する廃棄物は、産業廃棄物として処分する必要があります。その中でもアスベストは特別視され、処理方法が煩雑で確実に漏れ出さないようにという対処が必要になってくるのです。

 

そのため、処分費用が余計にかかってきてしまいます。上乗せされる価格は、状況によって「最大3倍」ほどの価格になることを覚えておきましょう。

 

アスベストレベルについて

アスベストレベルについて

 

一般的には知られていませんが、アスベストには危険度合いにレベルがつけられています。外壁塗装や屋根塗装をしていると、この危険レベルに応じて対処する際の装備や方法が変わってくるのです。

 

では、危険レベルによってどのような違いがあるのか見ていきましょう。

 

レベル1

 

レベル1は「最も危険性が高い」状態です。アスベストの形状は「石綿含有吹付け材」とよばれる状態で、構造躯体への断熱工事などで使用されていた吹付け工事などがこれにあたります。

 

これが危険とされる理由は「発じん性が著しく高い」からです。要するに「粉塵状になりやすい」ということです。吸い込みやすい形状になってしまう上に、目にみえるような大きさではなく、マスクの隙間からも入り込んでこようとするほどのミクロ形状になっても、健康被害が発生するという点が危険とされる要因になります。

 

レベル1相当のアスベストを撤去するような場合、安定状態でもアスベストの粉が待っている可能性が高く、作業時には強力な集塵機によって飛散防止をしなければなりません。また、湿気を帯びることで空中に飛散する量を減らすことができるので、多湿状態にするような対処が必要になるケースもあるでしょう。

 

集塵機も乾式のものより湿式のものの方が収集後の悲惨を防ぐことができると考えられます。

 

具体的な使用箇所の例


① 建築基準法の耐火建築物(3階建以上の鉄筋構造の建築物、床面積の合計が200m2 以上の鉄筋構造の建築物等)などのはり、柱などに、石綿とセメントの合剤を吹付けて所定の被膜を形成させ、耐火被膜用として使われている。

昭和38 年頃から昭和50 年初頭までの建築物に多い。特に柱、エレベータ周りでは、昭和63 年頃まで、石綿含有吹付け材が使用されている

場合がある。


② ビルの機械室、ボイラ室等の天井、壁またはビル以外の建築物(体育館、講堂、温泉

の建物、工場、学校等)の天井、壁に、石綿とセメントの合剤を吹き付けて所定の被膜を形成させ、吸音、結露防止(断熱用)として使われて

いる。

昭和31 年頃から昭和50 年初頭までの建築物に多い。

必要な対策


著しく発じん量が多い作業で、作業場所の隔離や高濃度の粉じん量に対応した防じんマスク、保護衣を適切に使用するなど、厳重なばく露防止対策が必要なレベル

作業の種類


石綿含有吹付け材の除去作業

(引用:国土交通省 アスベストの飛散性・非飛散性とレベル1~3の整理



レベル2

 

レベル2は「危険性が高い」とされており、すぐに粉塵化するようなことはないのですが、一度形が崩れてしまうと一気に粉塵化が始まってしまうという建材が多いです。

 

レベル2相当の建材は、雨漏り後の作業等で使用されているものをよく見ます。ロックウールボードのような断熱材、空調ダクトに巻きつけられた断熱材などがレベル2に該当するため、これらに触れる際はかなり大袈裟な防護対策が必要になります。

 

また、鎮静化が確実に必要になるため、作業性が悪くなったとしても作業前に周囲を水浸しにしてアスベストが粉塵化しないようにしなければならず、その上で集塵機によって飛散しないように確実な対処をしなければなりません。

 

具体的な使用箇所の例


① ボイラ本体及びその配管、空調ダクト等の保温材として、石綿保温材、石綿含有けい酸カルシウム保温材等を張り付けている。


② 建築物の柱、はり、壁等に耐火被覆材として、石綿耐火被覆板、石綿含有けい酸カルシウム板第二種を張り付けている。


③ 断熱材として、屋根用折版裏断熱材、煙突用断熱材を使用している。

必要な対策


比重が小さく、発じんしやすい製品の除去作業であり、レベル1に準じて高いばく露防止対策が必要なレベル

作業の種類


石綿を含有する保温材、断熱材、耐火被覆材等の除去作業

(引用:国土交通省 アスベストの飛散性・非飛散性とレベル1~3の整理

 

レベル3

 

レベル3は比較的危険性は低いとされていて、レベル1・レベル2に比べると対処が厳しいということはありません。また、古めの建物に使用されていることが多いです。例えば石綿含有スレート屋根、天井スレート、床用タイルなどがレベル3相当の建材になります。

 

外壁塗装や屋根塗装をしている際に、最も遭遇することが多いアスベストだと言えるでしょう。

 

これらは形状がしっかりしているので、粉塵化する心配がほとんどありません。撤去作業中にトラックの荷台に投げ落としたりしない限り重大な被害が発生するということはないでしょう。

 

しかし、撤去時に固定具を取り外すなどの作業をする際に粉が出ることがあるため、作業時には周囲を水浸しにしておく必要があります。

 

具体的な使用箇所の例


① 建築物の天井、壁、床などに石綿含有成形板、ビニル床タイル等を張り付けている。


② 屋根材として石綿スレート等を用いている。

必要な対策


発じん性が比較的低い作業で、破砕、切断等の作業においては発じんを伴うため、湿式作業を原則とし、発じんレベルに応じた防じんマスクを必要とするレベル

作業の種類


レベル1,レベル2以外の石綿含有建材(例えば成形板など)の除去作業

(引用:国土交通省 アスベストの飛散性・非飛散性とレベル1~3の整理

 

アスベストを除去する際のポイント

アスベストを除去する際のポイント

 

アスベストの危険性がわかったところで、お住まいの建物にアスベストが使用されていた場合にどのような対処や準備が必要なのかという点を知らなければ意味がありません。

 

結論からお伝えすると「依頼者様が対処できるものはありません」ので、業者に全て任せてしまいましょう。専門知識や正しい理解ができないまま対処してしまうと、後から大きな責任がのしかかってしまうこともあるのです。

 

近隣への周知

 

近隣住民には、これから行う作業の中でアスベストを取り扱うという旨の説明をしなければなりません。作業者は、近隣住民に対する保証まで背負って作業することとなるので、通常の工事の際よりも高い費用が発生してしまうということを理解しておきましょう。

 

安全性を確保した上で工事をする旨、万が一健康被害が発生した場合の対処方法などを周知し、自分たちが責任持って作業するということを伝えて回ります。

 

その際、依頼者様のご同行は特に強制することはありません。

 

アスベスト取り扱いの資格

 

アスベストは、従来どんな建築関係業者でも扱うことができましたが、現在はいくつかの専門資格が存在し、それらを取得していない業者はアスベストを取り扱うことができなくなっています。

 

それぞれを簡単にご紹介しましょう。

 

石綿取扱作業従事者

アスベストを取り除くための専門の資格であり、特別教育を受けたものでなければ現場に入ることが許されません。

石綿作業主任者

労働安全衛生法で定められた国家資格で、技能講習を修了した者の中から事業者によって選任されます。


労働を伴う現場監督的なポジションです。

特別管理産業廃棄物管理責任者

「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に規定されている「爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれのある性状を有する廃棄物」を事業活動から発生する場合に現場ごとに選任する必要があります。

アスベスト診断士

アスベストの事前調査や取り扱いに対するアドバイスをするための資格です。

建築物石綿含有建材調査者

解体を伴うような工事の場合、アスベスト事前調査を行う必要があり、その際に必要な資格となっています。


「一般」「特定」「一戸建て」などに分類されていて、取得している資格によって対応できる建物に差があります。

作業環境測定士

労働安全衛生法に定められた作業環境測定に必要な国家資格です。アスベスト濃度が規定値内に収まっているか分析するための資格になります。

 

外壁塗装・屋根塗装施工時の対応について

外壁塗装・屋根塗装施工時の対応について

 

アスベストが絡む工事を行う際に必要な対処について簡単にご紹介します。もし、屋根の葺き替えなどのように一部解体が必要となる工事を行う場合に、アスベストの存在がわかっているにも関わらず適切な対処がなされていない場合には、速球に地域の労働局に相談しましょう。

 

洗浄作業時のアスベスト対策

 

  • ・洗浄だけであれば特別な対応は必要ありません。
  • ・部分的な劣化がある場合の洗浄は、圧力を若干下げればOKです。
  • ・アスベスト吹付け仕上げになっている部分は飛散防止のための「ビニールシート」で覆う必要があります。排水の中に含まれるアスベストも流出禁止です。
  • ・アスベスト含有がわかっている屋根材等の洗浄時は、事前に対アスベスト用の養生等を施した上で洗浄を行います。

 

下地処理時のアスベスト対策

 

ひび割れを補修する際に、屋根材や外壁材をカットする必要がある場合には、アスベスト飛散防止のために隔離養生を行い、HEPAフィルターを用いた集塵機での飛散防止対策が必要です。

 

塗装作業時のアスベスト対策

 

塗装を行う際にアスベストの飛散は心配する必要がありません。

 

カバー工法施工時のアスベスト対策

 

カバー工法を行う場合、既存の材料を撤去しなければアスベストの飛散は心配する必要がありません。

 

しかし、アスベスト含有材の撤去が必要になった場合は「必ず手作業」で行わなければならないので、機械類を使用して一気に剥がすようなことはしてはいけません。

 

葺き替え・張り替え次のアスベスト対策

 

アスベストが飛散する可能性があるので、葺き替えや張り替え工事の際はアスベスト対策を各自に講じた上での撤去作業が必要です。

 

アスベスト対応は鈴建にお任せください

アスベスト対応は鈴建にお任せください

 

アスベストを含む建物のメンテナンスは、専門知識と適切な対処が必要です。特に外壁塗装や屋根塗装を行う際に、アスベストが残っている建物に遭遇することがあります。

 

アスベストの危険性を正しく理解し、適切な処理を行うことが重要です。鈴建では、アスベストを含む建物のメンテナンス時に必要な対策を熟知しており、安全かつ確実に作業を進めます。

 

アスベストの除去や取り扱いには専門の資格が必要です。作業中の健康被害や周囲への影響を防ぐため、正しい方法での対処が求められます。鈴建のスタッフは、アスベスト取り扱いの資格を持ち、厳格な安全基準を守って作業を行います。特にレベル1からレベル3までのアスベストに応じた適切な対策を講じることで、発じんのリスクを最小限に抑えます。

 

アスベスト含有材の撤去作業や産廃処理は、特別な対処が必要で、通常よりも費用がかかることがあります。しかし、鈴建はお客様にとって最善の方法を提案し、納得のいく価格で安全な作業を提供いたします。施工前には近隣住民への周知を徹底し、周囲への影響を最小限に抑える努力を惜しみません。

 

アスベストを含む建物のメンテナンスや改修についてお悩みの方は、ぜひ鈴建にご相談ください。お問い合わせは、問い合わせフォーム、メール、お電話、またはショールームへの来店で承っております。安全で信頼性の高いサービスを提供する鈴建に、安心してお任せください。



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