ガルバリウム鋼板屋根は、その耐久性と美観から近年人気が高まっています。
しかし、ガルバリウム鋼板屋根にも寿命があり、いつまでも使えるわけではありません。
そこで、この記事ではガルバリウムの耐用年数について解説していきます。
□ガルバリウム鋼板屋根の耐用年数とは?いつまで使える?
ガルバリウム鋼板屋根の耐用年数は、適切なメンテナンスを行うことで30年から40年程度とされています。
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛を合金化した鋼板で、錆びにくいのが特徴です。
そのため、金属屋根の中でも長寿命であることが大きなメリットです。
1:長寿命の秘密:錆びにくいガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛の合金が表面を覆っているため、通常の鋼板に比べて錆びにくくなっています。
亜鉛は空気中の酸素と反応して酸化皮膜を作り、その酸化皮膜が鋼板を保護する役割を果たします。
さらに、アルミニウムは亜鉛よりもさらに酸化しにくいため、ガルバリウム鋼板はより高い防錆効果を発揮します。
2:メンテナンスでさらに寿命を長く
ガルバリウム鋼板は錆びにくいとはいえ、適切なメンテナンスを行うことでさらに寿命を長く保つことができます。
定期的な点検と清掃、必要に応じての補修を行うことで、ガルバリウム鋼板屋根の劣化を遅らせ、長く安心して使用することができます。
□ガルバリウム鋼板屋根の耐用年数を左右する要因
ガルバリウム鋼板屋根の耐用年数は、設置場所や環境によって大きく左右されます。
以下に、ガルバリウム鋼板屋根の耐用年数を左右する主な要因を3つ紹介します。
1:海岸に近い地域
海岸に近い地域では、塩害の影響を受けやすくなります。
塩分を含んだ海水が飛散し、ガルバリウム鋼板に付着することで、腐食を促進してしまうのです。
特に、塩分濃度が高い地域では、ガルバリウム鋼板の寿命が短くなる可能性があります。
2:落葉樹が多い場所
落葉樹が多い場所では、落ち葉がガルバリウム鋼板に堆積し、腐食の原因となります。
落ち葉が腐敗する際に発生する有機酸が、ガルバリウム鋼板の表面を腐食させるのです。
また、落ち葉がガルバリウム鋼板に付着することで、通気性を阻害し、結露が発生しやすくなる場合もあります。
3:低勾配の屋根
低勾配の屋根では、雨水が流れにくく、ガルバリウム鋼板の表面に溜まりやすくなります。
雨水が溜まることで、腐食が促進されるだけでなく、ガルバリウム鋼板の表面に汚れが溜まりやすくなるため、美観を損なう原因にもなります。
□まとめ
ガルバリウム鋼板屋根は、適切なメンテナンスを行うことで30年から40年程度の長寿命を実現できます。
しかし、設置場所や環境によって耐用年数は大きく変化します。
海岸に近い地域、落葉樹が多い場所、低勾配の屋根などは、特に腐食や劣化が早まる可能性があります。
ガルバリウム鋼板屋根の耐用年数を長く保つためには、定期的な点検と適切なメンテナンスが重要です。