屋根のリフォームを検討される際、どのような方法を用いてリフォームするかがポイントになります。最適なリフォーム方法を選択しなければ、雨漏りリスクを高めてしまったり、建物そのものの劣化を加速させてしまったりすることもあります。基本的な屋根の修繕方法や、どのような効果が期待できるかを覚えておきましょう。
屋根リフォームの基本的な工法は以下の3つです。
- ・屋根塗装
- ・カバー工法
- ・葺き替え
1種類の工事でメンテナンスが完了する場合もありますし、屋根塗装とカバー工法、カバー工法と葺き替え工事といった具合に、複数の施工方法を組み合わせることもあります。
もっとも重要なのは、現在の屋根の状態です。劣化具合、状態を確認して、最適な工法を選ぶことが、なによりも重要なことです。
そこで今回のお役立ちコラムではこれら3つの『屋根のリフォーム方法』についてお話していきたいと思います!
どんな方法でリフォームするかお悩みの際は、ぜひ弊社『鈴建』までご相談ください!
屋根のリフォーム方法
屋根のリフォーム方法のベースは3種類です。
- ・屋根塗装
- ・カバー工法
- ・葺き替え
これらのリフォーム方法の特徴とメリット・デメリットについて考えてみましょう。
屋根塗装
屋根塗装は、リフォームの内容としてはとても軽い方法になります。屋根材の寿命を伸ばしつつ、新たな効果を付与していく工事なので、定期メンテナンスの際に取り入れられる傾向にあります。
屋根塗装を行うことで得られる効果は以下の通りです。
- ・遮熱性能
- ・断熱性能
- ・防水性能
- ・屋根材の長寿命化
遮熱性能は、遮熱塗料を用いることで飛躍的に効果を体感できます。屋根材の表面温度としては、17℃以上の温度差を生むケースも確認されています。実際の室温としては、1〜3℃低くなるという効果が得られます。
実際に3℃温度が変わると、夏の電気代にその効果が現れます。室温を1℃下げるには、10%の電気代アップが伴うと言われており、遮熱塗料により3℃室温を下げられた時点で、電気代は30%引き下がることになるわけです。
反対に、断熱性能は冬場の外気温から暖かい室温を守ってくれます。一般的に、温度は高いところから低いところへと流れ出る性質を持っており、20℃以上ある室温は屋根から冷気を引き込む要因になってしまうのです。
その際、断熱性が高い塗料を使用していれば、温まっている室温を止める働きを見せてくれるのです。その結果、冷気が入らずに暖かいままの室温を保てます。
防水性能は、雨漏り対策に欠かせません。また、屋根材の劣化を遅らせるためにも重要な効果です。
これらの効果が屋根塗装によって得られます。
カバー工法
カバー工法は、軽量の金属屋根材を既存屋根の上に被せることで、短期工事で確実な防水対策や断熱対策を施すことができるリフォーム方法です。非常に効果が高いため、近年では施工事例も多くなっています。
ただし、カバー工法のメリットにはデメリットも伴うため、しっかりと理解した上で選ばなければなりません。
カバー工法のデメリットは、軽量とはいっても「2つ目の屋根材を追加しなければならない」ため、通常の屋根の重さ以上の重さが建物の一番高い部分にかかってしまうということです。
高い場所に重さがかかるということは、地震等の揺れによる建物の振動・傾きが増えてしまうということなのです。これは、建物に対するストレスが増えることを意味するため、施工後にどれだけの期間住み続けるかを考えて選ぶべきだといえるでしょう。
また、長期間住み続けたり、後世にも建物を引き継いでいこうという場合、カバー工法では対応しきれなくなってくることも忘れないでください。1度の施工はできますが、2度目のカバー工法は不可能です。
もし長期間住み続けるために屋根のリフォームをする場合は、カバー工法では十分ではないかもしれません。
カバー工法を採用する最大のメリットは「アスベスト対策が簡単にできる」ということでしょう。通常、飛散防止対策を施した上で、廃棄処分する屋根材にも通常以上の費用をかけて処分しなければならないところ、既存屋根を撤去せずにそのまま蓋をしてしまうため、余計な費用がかからずに屋根をリフォームできます。
これはアスベストだけにいえることではなく、全ての屋根材に対して同様のメリットを享受できます。
葺き替え
既存屋根を撤去し、構造躯体に発生しているトラブルまで補修できるリフォーム方法が葺き替えです。部分補修では不可能な、全面最新材料への入れ替えも可能なので、施工時の最良の状態に建物をアップグレードできるのが葺き替え最大のメリットだといえるでしょう。
ただし、工事期間は確実に長くなり、一時的に別の仮暮らし先が必要になるケースも出てきます。敷地内に別邸があれば悩む必要はありませんが、数ヶ月間賃貸に移り住まなければならなかったり、自宅との往復を強いられたりという状況が葺き替えのネックです。
確実に建物がリフレッシュされる上に、普段目にすることがない屋根の内側に発生している不具合等も、葺き替え時に全て直せるのは大きなメリットなのですが、実際に一定期間住む場所が変わることにストレスを感じてしまう方も存在するのです。
また、撤去した屋根の処分には産廃費用が発生します。アスベストを含んでいる場合は、撤去費用だけでなく作業費用でも余計なコストが発生するでしょう。
そして、最大のデメリットは「天気」です。作業中に雨が降ってしまうと、内部に直接雨が降り注ぐことになります。当然、雨対策や週間天気を確認しながら作業を進めますが、突然の天候変化までは読みきれないというのが葺き替えをする際の大きな問題になります。
しかし、最新の屋根に変更できるということは、軽く丈夫な屋根になるということです。耐震構造に大きなメリットが生まれるため、建物の寿命を延ばすことにつながります。
潤沢な予算があり、工事の時期さえ間違えなければ、非常に効果的なリフォーム方法だといえるでしょう。
手早く修理したいなら【カバー工法】
結果から言えば、カバー工法は非常に優れていてデメリット以上にメリットの方が大きいといえるでしょう。大幅なリフォームが必要な状態であれば、カバー工法で凌いでしまうのも十分効果的な方法だと言えます。
- ・低コスト
- ・短期工事
- ・廃棄物少量
- ・断熱効果アップ
これがカバー工法のメリットです。
このメリットを考えた時、低コストでリフォームができるということは、無理なくリフォームに踏み切れるということです。高額な費用に悩んでリフォームできずにいるくらいなら、低コストで工事できる方法を用いることで問題を解決できるというわけです。
しかも、最短当日に工事が完了してしまうこともあるので、何日も工事の騒音を気にしなければならないということもありません。
多少の撤去物はあるものの、大量の廃棄物が出ることもなく、金属屋根材による強力な断熱効果も得られるので、十分すぎるメリットを得られるでしょう。
しっかり修理したいなら【葺き替え】
自分の代で終わるわけではなく、子や孫にまで建物を受け継いでいきたいと考えるのであれば、半端なリフォームはおすすめしません。しっかりと確実に直すべきところを直し、より良い状態を維持することが重要になってきます。
カバー工法で凌いだだけだと、確かにカバー屋根の耐用年数の間は問題が発生しませんが、その後必ず葺き替えや建て替えが必要になってしまうのです。それであれば、リフォームする時点でしっかりと、その時の最新素材を用いた屋根に入れ替えてしまった方が建物の寿命にも良い選択だといえるでしょう。
雨漏りが発生するいちばんの原因は屋根です。屋根材だけではなく、野地板やルーフィングシートも経年劣化していきます。ここを既存のまま放置するよりも、全て入れ替えてしまった方が後に発生する雨漏りの可能性を減らすことにもつながるのです。
時間も予算もかかる大工事にはなりますが、建物を長く維持するには最適の方法だといえるでしょう。
屋根リフォームならば『鈴建』におまかせください!
結論としては、屋根のリフォームをする際2つの方法がおすすめだということです。
- ・低コストで手早く直すなら「カバー工法」
- ・長く住み続けるなら「葺き替え」
定期メンテナンスであれば、屋根塗装で十分だという場面もありますが、屋根のリフォームが必要ということは、何かしらの問題が発生している状態になります。その修理で確実な対策を講じたいのであれば、その時の予算に合わせて最適な方法を選ぶことをおすすめします。
弊社『鈴建』へご相談いただければ、最適な方法を導くお手伝いをいたします。劣化診断、お見積りは無料で実施しております。雨漏りリスクが高くなる梅雨前や台風前など、季節の変わり目にはぜひ一度診断してみましょう。
プロの目線から施工方法や現在の屋根の状態を診断、アドバイスさせていただきます!