鈴建ブログ

塗装について
2023.11.03

外壁塗装30年の真実と劣化症状からのメンテナンス判断基準

家を大切に考え、定期的にメンテナンスを行う上で、外壁塗装は避けて通れないテーマです。
外壁塗装について調べる中で、外壁塗装は30年以上メンテナンス無しでも大丈夫だと耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、外壁塗装の耐久性の真実と、劣化症状に基づいたメンテナンスの判断基準について解説します。

 

□外壁塗装は30年以上もつのは本当?真実と誤解

「30年以上効果が続く外壁塗装」という言葉に惹かれてしまうのは自然なことです。
しかし、通常、外壁塗装は30年以上効果を保ち続けることはありません。
一般的に市販されている塗料の耐用年数は、実際には10〜20年が一般的です。
30年以上効果が続く塗料は、現在の技術ではまだ存在していないのです。

稀に、訪問販売業者が「30年以上効果が続く塗料」を持参してくるケースがありますが、これは要注意です。
多くの場合、これらは従来の塗料にわずかな変更を加えたものであり、30年以上効果が続く保証はありません。
信じてしまうと、後で高い代償を払うことになる可能性があります。

そのため、一般的な塗料の耐用年数をしっかり確認し、詐欺にあわないように注意しましょう。
通常、塗料の耐用年数は、塗料メーカーが公表しているものですが、これは一体どうやって決まるのでしょうか。

実は、各メーカーは促進耐候性試験と呼ばれる劣化試験を行っています。
この試験では、太陽光よりも強い人工の光を当てて塗膜の劣化具合をチェックしています。

しかし、これらの試験結果はあくまで「疑似的な環境」での結果です。
現実の環境下での耐用年数は、公表されている数値よりも短くなる可能性があります。
そのため、耐用年数はあくまで目安として、実際の状況に応じてメンテナンスを考えるようにしましょう。

 

□外壁塗装のメンテナンス判断基準

*年数での判断

外壁塗装の寿命を年数で判断する方法は、一般的には10年を目安とされています。
しかし、使用する塗料によっては、12年や15年といった目安もあります。
特に、50年以上経過している場合は、外壁材自体の交換も視野に入れるべきです。

 

*劣化症状での判断

年数よりも確実なのが、劣化症状による判断です。
例えば、「外壁に白い粉(チョーキング)がつく」「カビや藻が発生」「色が変わる(変色・退色)」などの症状が見られた場合、早めの対処が必要です。

 

*ひび割れと剥がれ

外壁や塗装がひび割れている、または剥がれている場合は、特に注意が必要です。
これらは、外壁材と塗装部分の密着性が失われた証拠であり、放置するとさらに深刻な劣化を招く可能性があります。
劣化症状が見られた場合は、早めに専門家に相談するようにしましょう。

 

□まとめ

外壁塗装の耐久性についての多くの情報が飛び交っていますが、その多くは実情とは異なる場合が多いです。
耐用年数はあくまで目安であり、実際の劣化状態に応じて適切なメンテナンスを行うようにしてくださいね。
この記事が、家主や不動産オーナーの皆様の資産を守る一助となれば幸いです。

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