外壁塗装や屋根塗装を行う場合、必ず「保証」の項目をチェックするのを忘れないでください。どんな工事を行ったとしても、その工事が「絶対にトラブルを起こさない」というわけではないのです。
どれだけ注意して作業をしたとしても、不測の自体が発生するという可能性を孕んでいます。その発生確率をできる限り最小に抑える努力はしていますが、ほんの少しでもトラブルの発生条件に合致してしまうことで、全てが台無しになることがあるのです。
そんな時に助けてくれるのが、業者があらかじめ設定している「保証」になります。
では、実際問題「保証はどこまで対処できる」のでしょうか。
今回のお役立ちコラムでは「補償で何ができるのか」をご紹介したいと思います。
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屋根塗装の際に行う作業
外壁塗装や屋根塗装を行う際は、必ず「事前準備」が発生します。
- ・高圧洗浄
- ・下地調整
- ・養生
これらを行った上で、最終的な塗装工程に入るわけです。
これらの事前準備と、塗装工程についてみていきましょう。
高圧洗浄
一般的な塗装工事では、高圧洗浄の項目が非常に重要になってきます。なぜなら、塗面の洗浄が適切に行われないと「塗装が密着しない」というトラブルが発生してしまうからです。
塗装工事をしているのに、塗料が密着せずに剥がれてしまっては意味がありません。そのため、仮に家庭用の高圧洗浄機を所有している方からのご依頼であったとしても、確実な作業を行うために高圧洗浄は絶対に行う作業となります。
ありえないことですが、もしこの工程を他者に代行してもらったとしたら、所定の保証は「一切発生しない」ということを覚えておきましょう。
下地調整
塗装する面が荒れていれば、仕上がりも荒れます。せっかく高い料金を支払っているのに、仕上がりが悪かったらどう思いますか?
残念どころか、怒りすら覚えると思います。あまりにもひどいならやり直しを要求するかもしれません。それが当たり前の要望です。
破損している場所はしっかりと補修しなければなりません。ちょっとした割れは埋めておき、欠損しているなら交換が必要になるでしょう。これらの調整作業が適切に行われることで、最良の仕上がりにつながっていくわけです。
この工程は、コストダウンのために省略できるものではありません。下地調整を適当にすることで、本来の耐候年数を確保できなくなるばかりではなく、保証すべき「原状回復」のベースがわからなくなってしまうのです。
例えば、下地調整をせずにある程度「ヤレ」ている状態で作業を行なったとしましょう。その場合、原状回復の範囲は「ヤレた状態」に戻すことであって、完全状態にすべきというわけではなくなるのです。
ひび割れや欠損がない状態をベースに作業をスタートしていれば、その状態に戻すというのは難しいことではありません。しかし、中途半端な状態で、ちょっとした問題を抱えた状態を再現しろというのは、はっきり言って無理なことなのです。
そのため、下地調整で「保証すべきベースの確保」を行いながら、適切な状態を作り出しているわけです。
養生
適切な作業を行う場合、養生を適当に終わらせることは許されません。養生の正確さが仕上がりにメリハリをつけてくれます。
外壁塗装はせずに屋根塗装だけを行う場合、作業中に塗料が飛び散ってしまう可能性はゼロではありません。ローラーのちょっとした飛沫によって、外壁を汚してしまったり、窓ガラスに塗料が付着する可能性もあります。
本来であれば考えられませんが、養生をサボってしまうと、これらのトラブルがクレームにつながってしまうのです。
養生自体は決して大変な工程ではありませんが、気を使う作業ではあります。過剰にすれば良いわけではなく、良い塩梅で養生することで、スピーディに必要なカバーリングができるのです。
塗装
上記の下準備が適切に行われることで、初めて塗装工程を行う準備が完了します。細かくみていけば他にもやるべきこと、準備すべきものはあるのですが、ざっくりと工程を説明するとこんな感じになります。
下準備が済んだ塗面を、適切な方法を用いてしっかりと塗り上げていくことで、外壁塗装・屋根塗装が完了していくのですが、ここで重要になってくるのが「工期」です。
事前に打ち合わせていた期間で工事が完了することを前提としているので、少し前の時期だった場合は「梅雨」や「台風」によって後期にずれが発生する可能性が高くなります。
何が何でも工期厳守をいうわけに行かないケースも出てくるのですが、10月も後半に向けている状況では「塗装に適したベストシーズン」とも言えるので、工期遅れは発生しづらくなっているでしょう。
この場合、事前に設定していた工期よりも短縮して欲しいという声が上がることがあります。しかし、この要望に応えてしまった場合、十分な乾燥期間を確保できずに施工不良が発生する可能性があるのです。
経験が浅い業者の場合、ユーザーニーズに応えようと短縮工期で作業してしまうかもしれませんが、実は初期設定した工期は「最低限必要な期間」なので、短縮はトラブルの下になってしまうということを覚えておきましょう。
保証される部分はどこ?
見積り段階で設定されている「保証」ですが、利用するまで「どこまで保証してもらえるのか」がわかりません。そして、保証を利用しなかった場合、なんだか損した気分になるという方もいらっしゃいます。
これらについて少しみていきましょう。
行った作業全般
保証範囲は、上記の工事対応箇所・工事内容になり、他の部分に関しては保証対象外というのが一般的です。これは当たり前のことですが、手を触れていない場所まで問題が発生しないという保証はできません。
極端な話ですが、屋根塗装をしただけで基礎コンクリートのひび割れ保証はできないのです。
先にご紹介した内容であれば、以下の工程が保証範囲ということです。
- ・高圧洗浄
- ・下地調整
- ・塗装
養生に関しては、保証する作業と言えません。むしろ、養生不良によって塗料が飛び散ってしまった場所を洗浄・再塗装するというのが保証範囲です。
保証は「保証期間内」が基本
これも当たり前ですが、保証期間というものが設定されており、この期間内が保証期間になります。しかし、中には保証期間を「数日〜数ヶ月超えただけ」だからという理由で、保証で対応して欲しいというご要望を寄せる方もいらっしゃいます。
確かに、前日まで保証期間だったらサービスしてしまうという業者は多いです。しかし、実際にはこの対応をすべてのお客様にできるかと聞かれると難しくなるでしょう。
仮に100人が同じ日に同じ要望を出したとしましょう。1件あたりの工事費用を100万円とした場合、100件同じ条件で保証が切れた建物のトラブルに対応してしまった場合、1億円もの損を被ることになるのです。
融通が効かないと言われるかもしれませんが、これは自社を守るという観点からも守るべきルールだと思います。
一般的に、塗料の耐候年数を参考にして保証期間を定めています。20年の耐候年数であれば、15年程度は問題なく保証できますが、18年ほどになれば劣化も目立ってくるでしょう。
そのような判断基準で、一般的な保証期間は定められているのです。そして、この保証期間を破ることを業者側で認めてしまったとすると、ユーザー側では「保証期間は当てにしないで良い」という誤解が生じてしまうのです。
サービスはあくまでもサービス期間内のもの。それが当たり前です。
作業箇所以外は保証外
重要なことなので被せます。
工事対応した場所、作業箇所以外の保証はできません。これだけは本当にご理解いただきたいです。
ラーメン屋さんでラーメンを頼み、食べ終わってから「チャーハンと餃子が食べたかった。保証しろ」なんて言いませんよね?
仮に言ったとしても、それを受け入れてくれるお店は絶対にないはずです。
- ・スープがぬるかった
- ・頼んだものとは違う味が出てきた
- ・サイズが間違っている
これらのお店側のミスに対しては作り直し等の対応をしてくれるでしょう。しかし、オーダーと違うものを保証しろというのは話が変わってきます。
屋根塗装をしたのに「サッシが歪んでいる」と言われても直せませんし、建物の外壁塗装をしたのに「門扉が錆びた」と言われても別のご依頼になるのでご承知おきください。
鈴建はプロタイムズ加盟店だからW工事保証が使えます!
長く仕事をしていると、外からも中からもいろいろな話が聞こえてきます。流石に鈴建でも、対応していない作業までは保証できないので、その点についてはご理解ください。
弊社は塗料メーカーアステックペイントのプロフェッショナル組織「プロタイムズ」の加盟店です。そのため、保証に関しては「W工事保証」が使えます。安心保証をお求めならば、ぜひ弊社にご相談ください!
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